【新唐人2017年8月16日】
米国務省は信教の自由に関する2016年度報告書を発表し、中国は18年連続で「特に注意すべき国」として名指しされました。ティラーソン国務長官は発表声明の中で、この一年間で数十人の法輪功メンバーが拘留中に死亡したことを特に取り上げて指摘しました。報告発表の際、法輪功への弾圧について国務長官が特に取り上げるのはこの18年間で初めてのことです。
ティラーソン国務長官:「世界では多くの政府が差別的な法律によって国民の信教の自由を剥奪している。」
米国務省は15日、2016年度の信教の自由に関する報告書を発表しました。
ティラーソン国務長官:「中国では信仰の実践者たちが政府により拷問、拘留、監禁されている。」
米国務省の「信教の自由に関する報告書」は1999年から今まで、中国を「特に注意すべき国」として名指ししてきました。今年は国務長官自らが、法輪功メンバーへの弾圧を特別に取り上げました。
ティラーソン国務長官:「(2016年)数十人の法輪功メンバーが拘留期間中に死亡した。」
報告書は情報筋の話として、過去一年間に80人の法輪功メンバーが拘留期間中に死亡していること、例えば河北省の法輪功メンバーの閻国艶さんは江沢民を告発したことで2016年1月15日に当局に拘束された後、拷問を受け、釈放後間もなく3月に死亡したことに言及しています。
ティラーソン国務長官:「米国は(国際宗教自由法により)、自由と迫害されている人々と共に立ち、外交、政治、経済、慈善、教育、文化などのルートを使って、各国政府及び国民に信教の自由を尊重するよう促してゆくべきである。」
法輪功スポークスマン 張而平氏:「人権侵害を行った政府関係者の米国入国を規制したり、米国にある彼らの財産を凍結したりなど、アメリカは様々な対応措置を採ることができます。そのほかにも、国際社会に中国政府が行ってきた人権侵害の罪を公表し、公に非難することもできます。」
報告書は、昨年には3403人の法輪功メンバーが監禁、330人が拘留されたとする人権団体のデータを取上げていますが、実際には更に多いと考えられます。拷問や強制洗脳などの弾圧が継続されています。
報告書は、15年の刑期終了後に自宅へ戻った後も監視下に置かれ、出国を禁じられている法輪功メンバーの王治文さんについて取り上げています。
法輪功スポークスマン 張而平氏:「国務省の報告書はタイムリーかつ詳細に、この一年間における中国政府による法輪功への弾圧について、日の目に晒しました。国務長官が発表時に法輪功のケースに触れたことは、米政府がこの問題について大きな関心を持っていることの表れです。米国がこれからも引き続きこの問題を注視し、法輪功への弾圧を一刻も早く止めてほしい。法輪功メンバーへの臓器狩りを非難する決議案も米議会で通過している。米政府は人類の道徳の最低ラインを守る義務があり、良心のある人々は正義の側に立つだろう。」
米国務省はまた、過去一年間に中国の多くの地域で、司法関係者が法輪功メンバーの逮捕や逮捕許可、告訴を行うことを拒否しているとする「明慧ネット(法輪功の公式サイト)」の報道にも注視しています。
中国政府は弾圧政策を継続しているものの、民心は離れていっており、政策の実行は困難になっていると、人権家は指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/08/16/a1338121.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)